以前もここで書きましたが、ひきこもりや不登校に至る要因には、実
にさまざまものが存在します。病気や性格的な問題が大きな要因とな
るばあいもあれば、特定の仲間や友人との問題で、不登校に至ってし
まうケースもあります。...
まったくクラスに溶け込めていないというわ
けでもなく、対人コミュニケーション能力や勉強の能力も一般的なレ
ベルを持っている生徒で、例えば仲良しグループから無視されたり、
些細なことがきっかけでいじめに似たことをされたり。
このような場合は、個人への対応はもちろんですが、学校やクラスで
の環境調整も力を発揮することが多いと感じています。
「こころの家庭教師」で面談を継続している高校1年生の女子生徒がい
ます。上述したように、特定のグループからの攻撃があり、そのことが
きっかけで不登校になっていました。本人のケアを進めながらも、ご両
親や担任とも連絡をとりあっていました。そんな中、偶然にも原因とな
った生徒が転校することになりました。その子が中心人物だったのです
が、その子がいなくなると取り巻きの子たちもそれほど攻撃的ではなく
なり、結果当事者に対して謝罪をすることを受け入れました。
「学校に行くこと⇒いやな同級生と会う⇒学校で受けたいやな思いを思
い出す」という構図が強かった彼女が、この環境の変化によって、保健
室登校までできるようになりました。ただ、まだそこから完全にクラス
に戻るには時間がかかる、と本人も言っていました。
そんなある日、担任の先生が、同級生に呼びかけて彼女が戻りやすい
環境を整え、本人の意思を尊重しながらも少し強引にクラスに戻してみ
るたのです。
そうすると、もともとすべてのクラスメイトから嫌われていたわけでも
なく、親しい友人もいるクラスでしたので、嫌がらせをした当事者がい
なくなっていることもあって、思いのほかスムーズにクラスに戻ること
ができたのです。今までの経緯もあり、少し慎重になっていた自分とし
ては、担任の先生の行動を大丈夫かなぁ、と思っていたのですが、結果
としては、今でも部活は休んでいますが、投稿は問題なく継続していま
す。
環境が整い、本人の気持ちもある程度収まっている状況であれば、まず
動いてみるということが今回のように功を奏することもあるのだなぁ、
と感じた一件でした。
ひきこもりや不登校対応は、個別的で一つの成功例が他にぴったり当て
はまるということはまずありません。けれど、子ども達のもつ力を信じ
て環境を整えてやる、ということも選択肢としてあり得るのだなあと感
じたこの頃です。
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