今日は「こころの家庭教師」から少し話題がそれますが、先日新入
社員研修をさせていただいて感じた事を書いてみたいと思います。...
正確にはこの時期ですから、入社後の研修ではありません。内定式
と同時に行われた研修でした。
最近は、入社前後に行う各種研修の中に「メンタルヘルス」という
内容が含まれるようになってきました。
うつ病やメンタルヘルス不全で休職してしまう人が多くなり、「健
康配慮義務」という観点からも、企業にとっては避けて通れない問
題になってきていることが背景の一つです。
また、人事労務の担当者にとっては、入社3年から5年目までの若
い社員の「早期離職」も大きな問題になっています。
これらの問題を解決する手段として、企業内での様々なメンタルへ
ルス対策が講じられるわけですが、「セミナー」もそのひとつです。
最近出た研究では、新入社員が「仕事がうまくいかない」と捉える
背景について、入社3年目までの社員については、仕事の質や量の
問題に加えて、入社時の抑うつ度や性別などの個人要因が作用して
いるとの結果が出ていました。
これに比べて、入社4年目以降の社員にとっては、同じ背景につい
て、上司への不満を含めた人間関係の悩みが作用していると述べて
います。
つまり、入社したての新入社員たちは、同僚や上司との人間関係よ
りも個人的な要因、すなわち性格的な傾向が「仕事がうまくいかな
い」と思わせているということです。「仕事がうまくいかない」と
思うことは、辞職や転職につながることは言うまでもありません。
では、その性格傾向とは??
ひきこもり支援をさせていただいている私にとっては、「傷つくこ
とへの恐れ」もあるのではないかと感じています。
全入学時代の今、ある程度の経済力があれば、大学までは比較的問
題なく進学することが可能です。核家族化もすすみ、一人の子ども
にかけるお金も増えたのでしょう。自分が躓きそうなことは楽に避
けて通れる世の中なのかもしれません。躓き、失敗し、傷つくこと
これほどいやなことはありませんから。
けれど、社会に出るとき、すなわち仕事を始めるとき、かれらは避
けて通れないことがあることを知るのです。少々おなかが痛いぐら
いでは仕事を休めません。自分の予定ではなく、お客様の予定に合
わせることもざらにあります。時には、自分が損な役回りを強いら
れる場面もあるでしょう。
今までは、避けてこれたものが、そのような対処方法が効かなくな
る瞬間です。
こんな時のストレスは非常に高まりますよね。それが限界を超えれ
ば突然会社に行けなくなり、連絡なく休んでしまったり。。
新入社員研修では、ストレスについて、その対処法について、など
もちろんお話します。けれど私が入社時の彼らに一番伝えたいのは、
まずは自分のことをよく知ること、そして自分の気持ちをうまく伝
えることの大切さ、です。
自分を知ることで、足りない面や弱い面が見えてきます。すぐに改
善されるものではありませんが、そこを意識していれば、困難に陥
ったときに解決のヒントが見えてきやすいと思うのです。また、困
難な状況は一人では乗り切ることが大変です。でも、周りのサポー
トを受けられれば乗り切れることもあると思います。自分の今の状
況を、つらい気持ちを、言葉にして伝えることは、助けを得るため
にも大切なことだと思うのです。
真剣なまなざしで、話を聞いてくださる新卒内定者の方を見ながら
こんなことを感じていました。
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