2008/08/11 【「気持ちを伝える」大切さ】 | ひきこもり・不登校支援は、臨床心理士によるこころの専門家集団「こころの家庭教師」へ。

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2008/08/11 【「気持ちを伝える」大切さ】

「こころの家庭教師」でいろいろなお子さんとお会いしていると、
「自分の気持ちを素直に伝える」ということを不得手としている
方が多いなぁ、と感じることがあります。...

学校では「素直で言うことをよくきく子」として先生からの評価
も高いのですが、家ではその反動からかわがままであったり、感
情のコントロールが難しい場面が多く見られる、というようなケ
ースです。

企業内研修などでは、「アサーション」という言葉がはやってい
ます。相手の気持ちも考慮しつつ、その場にふさわしい言い方で
自分の気持ちをうまくつたえること、というような意味です。

ただ、子どもの世界ではなかなか、相手のことを気にしながらう
まく自分の思いをつたえることは難しいですよね。

語彙も少ない彼らはストレートな表現で感情や気持ちを伝えます
から。

こんな場面では、相手のことに気を使い感受性の高い子どもさん
は「相手に馬鹿にされたらどうしよう」「仲間外れにされたらど
うしよう」という気持ちが強く働き、なかなか自分の気持ちを伝
えることができないのかもしれません。

また、自分の気持ちを伝えた場面で、馬鹿にされたり、笑われた
りするような経験があれば、誰でもそのような経験は繰り返した
くないですから、口を閉ざしてしまうことになります。

集団のなかで、口を閉ざしていると、今度は「変わった子」「少
し変な子」とみてしまう子ども達もでてきます。

そうすると、今度はそれを理由に「仲間外し」や「いじめ」が起
こることも想像できますよね。

まさに悪い循環です。

お母さんは、自分の子育てが悪く、このようになってしまった、
と自分を責め、つらいお気持ちを抱えていらっしゃいます。

こんなとき、どうすればよいのでしょうか。

「こころの家庭教師」では、いつも書いていますが、安心安全な
2者関係をまず構築します。

そして、このようなケースでは、特に「気持ちを伝える」という
ところに焦点を当てて接していくことになります。

気持ちを伝えることは悪いことではないこと、伝えた後でも必ず
しも否定的に受け止められるわけではないこと、などを体験して
もらうのです。

これには、しっかりした2者関係が作られていることが前提になり
ます。その上で、彼らの言葉を気長に待つのです。

ここでは何度も書いていますが、わたしたちの性格は、ある程度
は持って生まれたものに規定されていると言って良いでしょう。

しかし私たちは、生きていく中のいろいろな場面で、いろいろな
ことを学んでいく存在であると思います。

対人コミュニケーションの取り方についても、そうだと思います。

ですから、今の自分が使っている方法が、自分自身を苦しめるも
のであり、それを変えていきたいと思うのであれば、新しい方法
を試し、それがもたらす結果が自分自身にとって、快であると理
解できれば、ひとは必ず新しい方法を学ぶのだと思うのです。

「自分の気持ちを表現する」ことが苦手なのであれば、それを安
心安全な場面でまずは、試みてみる。そしてその結果を一緒に味
わう。

私たちが、このような最初の一歩をご一緒するだけで、あとは子
ども達自身のなかにある力で、前に進んでいくケースも見られま
す。

最初の一歩は、何をするにも大変なことです。そこを一緒になっ
て歩んでいく、そんな存在になりたいと思っています。

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