2008/06/23 【家族療法】 | ひきこもり・不登校支援は、臨床心理士によるこころの専門家集団「こころの家庭教師」へ。

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2008/06/23 【家族療法】

家族療法というものがあります。家族を対象としたカウンセリング
ということの総称ですので、個別にはいろいろな考え方があります。...

例えば、子どもに現れた症状や問題は、子ども単独の問題や単一の
要因によるものではなく、家族を構成する人員との相互作用の中で
問題を維持するような原因と結果の悪循環によるものだと考える立
場(システム論)がひとつそうです。

きわめて乱暴に言えば、両親の関係が悪く、その問題がめぐりめぐ
って、子どもの不登校としてあらわれてくる。という例もあるのか
もしれません。

つい最近訪問したご家族でも、問題を家族システムの中で起こって
いる現象として捉えるとわかりやすいのではないか、という事例が
ありました。
(事実とは内容を変えております)

対象となるのは、大学院に通う男性です。ストレスなどの心的な負
荷が高まると、自分の体を傷つけてしまうことがあり、同居されて
いるご両親が心配してご相談してくださいました。

当日ご家庭までおうかがいしてお話を聞こうとしたところ、本人は
母親が席をはずしてからしゃべりたい、とのこと。

ご両親からの申し込みでのカウンセリングやこころの家庭教師では
初回はご両親も同席される場合が多いのですが、お母さんもいそい
そと外出されました。

父は仕事とのことで、2人きりでお話を聴くと、ここ数年間両親の
間には、まったく、一言も会話がないというのです。

親子間もしかりで、私がおうちに入った瞬間に感じた違和感は、こ
こから来ていたのかもしれません。

いろいろとお話を聴くと、ご家族の問題、特に夫婦間に解決できて
いない大きな問題があるということが推測されました。

その問題について本人は苦しみ、悩み、そしてそのエネルギーが自
分の体を傷つけるということに向かったのかもしれません。

傷が深いほど、流れる血が多いほど、家族は自分のことに気づいて
くれるのではないかと思ったようです。

この日だけは、とてつもない疲労感と無力さを感じました。やるせ
ない感情に包まれました。

ただ、今ではご家族三人とお話をうかがっています。すぐに家族関
係に変化があるわけではありませんが、徐々に夫婦の会話や家族の
会話が取り戻せてきたとのことです。

「先日お父さんが○○とやさしい言葉をかけてくれた」と、お母さ
んがお話しして、お父さんが照れ笑いされていたのも印象的でした。
勿論その時の本人には、やさしい笑顔があふれていました。

「家族」や「集団」というシステムの中での相互作用は、カウンセ
ラーと一対一で行うものよりも、力強く良い方向に働くことがある
のかもしれません。

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