この4月から、船橋のカウンセリングルームで、一般のカウンセリン
グ業務を開始しました。不登校やひきこもり対応の方でも、カウン
セリングルームまで来ることができる方には、来ていただくことも
提案しています。...
一週間にたった一度だけであっても、いつもより早く起き、顔を洗
い、服装を整え、電車に乗り、道を歩いてルームに来てもらう。
私たちにとっては何気ない日常の風景ですが、彼らにとってはある
種の冒険なのだと思います。最初は戸惑いも、不安も大きいでしょ
うが、来ること自体に楽しみや意味を感じることができれば、自ら
すすんで足を運んでくださる方が多いと感じています。
そして、カウンセリングルームに行くこと自体が、生活にメリハリ
を生み、結果として生活リズムの改善に役立つこともあります。
また、カウンセリングの開始時間も最初は午後夕方ぐらいから始め
ますが、慣れてくれば午後の早い時間や午前中からといおうように
柔軟に対応していきます。昼夜逆転している場合が多いので、生活
リズムを少しでも整えることができるような工夫ですね。やはり日
中に活動することが、心身の適度な疲れを生み、夜の眠りの質に影
響してくるのだと思います。カウンセリングルームに来られない方
に対しても、生活リズムチェック表をつけてもらい、改善可能な点
を一緒になって考え、提案し、実行してもらいます。
例えば、お風呂に入らないとぐっすり寝れない人が、真夜中の2時
や3時にお風呂に入っているのであれば、まずは一週間に一度だけ
でも夜の10時にお風呂に入ってみることを提案し、実行してみま
す。
そこで、彼らがどのように感じたかが重要です。「10時に入って
も、2時にはいった時と同じように眠くなった」また、「10時に
入ったほうがお湯がぬるくなくてよかった」などなど。なんでも良
いと思うのですが、「10時に入る」ことで得られた良い結果を注
目します。
人は、何か行動を起こす際に、その行動の結果得られるものの意味
を考えます。得られる結果が自分にとって心地よいものであれば、
その行動を繰り返し行うと考えられますよね。
ですから、行動を少しでも変化させることができた時には、その結
果得られた「心地よさ」や「プラスの意味」といったものを、私は
とても重要視します。
彼らとそのことについて話し合い、自覚してもらうのです。彼らは
なかなかその意味に気づくことが出来ないですし、もしかしたら気
づこうとしていないのかもしれません。ですから、私たちは「でき
た」ことの意味を、じっくりと一緒になって考えようとします。
最初は「こんあこと大して意味ないじゃん」と、戸惑いを見せます
が得られた結果は、何よりも自分が一番よく感じているわけで、そ
こに目を向けていけば、それが「自信」や「外へ目を向けるきっか
け」になるのだと、私は信じています。
とても地道な取り組みですが、効果のある手法だと感じています。
個人的な話で恐縮ですが、先日うちの5歳の娘と電子ピアノを弾い
ていて、「世界で一つだけの花」というSMAPの歌を歌いました。
もちろんまだ演奏なんてできませんが、私がこの歌を好きでよく聴
いていたのを覚えていたのか、メロディーラインをしっかりととら
えて大きな声で歌っていました。
「すごいね、上手!いつ覚えたの!?」と絶賛すると、得意げにそ
のあと、何度も何度も繰り返し歌っていました。次の日も家内に様
子を聞いてみると、ピアノにかじりつきで、よめない漢字も気にせ
ず歌いまくっていたそうです。家内が漢字を教えようとしたところ
「自分で調べるからいいの!」とのこと。
娘にとって「褒められた」「認められた」という結果は大きかった
のだと思います。
もちろん、これは5歳の女の子のケースですが、大人であってもそ
れほど変わらないのではないでしょうか。私も「褒められ」「認め
られる」ことは大好物です。
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