2008/04/18 【新入学生の不登校】 | ひきこもり・不登校支援は、臨床心理士によるこころの専門家集団「こころの家庭教師」へ。

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2008/04/18 【新入学生の不登校】

新学期が始まり、子どもたちは大なり小なり緊張した気持ちを持っ
ているのではないでしょうか。幼稚園、小学校、中学校、高校、そ
して大学や会社と、あたらしい環境で生活を始めることは、私たち
大人が理解しているよりも、ずっと大変なことかもしれません。...

公立中学校でスクールカウンセラーを始めましたが、は
やくも、学校に来れない、行きたくない、という相談をいくつかい
ただきました。

この中学校の校区内には小学校も複数あり、そちらのご父兄からの
相談も受けています。地域に派遣されているスクールカウンセラー
としての役割もあるのですね。小学校へ新入学の際に、子どもが学
校に行けないというご相談もありました。

いろんなケースがありますが、小学校の場合、良い意味で放任主義
をされている幼稚園からの新入生は、小学校での規律を持った生活
に、少し戸惑うのではないでしょうか。
もちろん、新一年生を迎える先生方は、学級運営を工夫され、全て
の生徒がきちんとついてこられるように努力されています。
「5月の連休までがヤマ場」という意識もあるようで、先生方の力の
入れようが伝わってきます。

幼稚園時代ほとんど毎日お母さんから離れられず、園内でも常に一
緒に過ごしていたような子どもは、小学校になれること自体大変さ
を抱えています。ほかの多くの新入生とともに、このような生徒の
対応をするのは先生にとっても大変なことです。

そうなると必然的に保健室登校やカウンセリングルーム登校も多く
なってきてしまいます。

幼稚園での個別的な柔軟性のある対応は、評価されるべきだと思い
ます。しかしその裏には、この時期に適切に評価されるべき発達段
階が見過ごされがちという側面もあるのではないでしょうか。近年
では広汎性発達障害、ADHDなどが注目を集めていますが、これらの
症状は幼稚園時代にもう少し注意深くみられていてもよいのではな
いかという気がしています。

他人との感情的な交流の難しさ、言葉の遅れや奇妙な言葉使い、そ
して特定のものや行動への異常なまでのこだわりなど、自閉的な症
状は3歳とか4歳までに出現するといわれています。
ADHDであっても、多動を伴わない場合は難しいかもしれませんが、
過活動、集中困難、不注意といった特徴的な症状はこの時期に観察
することが可能と思うのです。

ただ、幼稚園の先生方も具体的にこれらに対応する専門家ではあり
ません。小中学校であればスクールカウンセラーがいる場合もあり
ますが幼稚園ではそうはいきませんね。多くの場合は定期健診など
で、問題が指摘されるのだと思いますが、その後の継続的なフォロ
ーにはまだまだ課題があるように感じています。

「しばらくは様子を見よう」ということで、なんとなく特別待遇で
幼稚園を過ごし、小学校に入ってみて適応に困難をきたしている、
という状況もあるのでしょう。

関係者の間で情報を共有し、一貫して困難を持つ子どもたちへ支援
していける体制、を目指していきたいと感じた出来事でした。

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