2008/03/26 【摂食障害とひきこもり】 | ひきこもり・不登校支援は、臨床心理士によるこころの専門家集団「こころの家庭教師」へ。

文字の大きさ

2008/03/26 【摂食障害とひきこもり】

前回少し触れましたが、摂食障害とひきこもりは関連があるとされ
ています。臨床場面ではよく見られることです。...

また、ひきこもりの男女比では男性が圧倒的に多いのは、いろいろ
な研究や私自身の経験からも明らかです。この現象を説明するもの
に、男性におけるひきこもりに対応するものとして、女性の摂食障
害を考える立場があります。
青年期に抱える課題の遂行について、困難に直面した場合、男性で
はひきこもりという状態を呈して、女性の場合には摂食障害という
形が現れるという考えです。

この点について、学術的な研究がなされています。今回は水田一郎
先生の「摂食障害とひきこもりの関連についての研究」を以下にご
紹介させていただきます。

---------------------

医療機関に通院している摂食障害患者39名を対象とし、自記式質
問紙法による調査を行った。その結果、以下のことがわかった。

1.摂食障害とひきこもりは関連が深い。摂食障害の相当数が、経
過中の少なくともある時期にひきこもりを経験している。
2.摂食障害患者にはトラウマ体験(暴力被害、性的被害、事故)
が多い。
3.摂食障害患者には、死別・離別体験、いじめられ体験、家族間
暴力が多い。
4.摂食障害患者には対人関係上の困難を抱えているものが多い。

それぞれの結果をもう少し詳しく見ていきます。

1.対象患者のうち、「ひきこもり経験がある」と答えた人は17名
(44%)にのぼった。また、「ひきこもり経験がない」と答えた22
名においても、ひきこもり関連エピソード(「学校に行けない」、
「家から出られない」、「友人と付き合えない」、「家族と話せな
い」、「先生・職場の人・クラスメートと付き合えない」)のいず
れかを経験した者は19名(86%)に上った。

2.摂食障害患者は、一般の大学生に比べて明らかにトラウマ体験
をしている傾向が観察された。
中でも暴力被害、性的被害、事故の割合が高いことが示された。

3.摂食障害患者に、両親やそのほかの重要な他者との死別・離別
体験や、いじめられ体験を持つものがみられた。

4.摂食障害患者は、一般の女子大学生に比べて、すべての項目で
対人関係上の困難があることが示された。

---------------------

ひきこもりと摂食障害が関連があるとするのであれば、たとえば摂
食障害を治療することで、ひきこもり状態が改善されたり、ひきこ
もりを改善することで、摂食障害が治っていくということも考えら
れるということでしょうか。

両者の関係が明らかになることで、より効果的な援助法を探ってい
くことが可能になると、水田先生も述べています。

【独り言。。】
春ですね。五月病が問題になる季節です。希望を胸に新しい環境に
入っていっても、現実は厳しいということでしょうか。
がんばれる方も、そうでない方も、体が資本です。なにごともほど
ほどにが良いのではないでしょうか。

わたしの座右の銘は、祖父の口癖である「ボチボチいこうや」です。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

関連するページ
このページのキーワード。関連情報をチェックできます。
トラウマ , ひきこもり , 対人関係 , 性的 , 摂食障害 , 暴力
このページの先頭へ トップページへ
お申込・お問い合わせは047-407-4712 お問い合わせフォームはこちら
小冊子プレゼント!「ひきこもりを卒業させる5つの法則」

メールマガジン配信中!

心理士・カウンセラーの方

現場で事例・最新情報の共有を行い、チームでお客様を支援する「メンタルパートナー」を募集しています。

復職をめざしている方、メンタルヘルス対策(EAP)をご検討中の企業ご担当者

企業と個人に最適な「うつ病からの復職」ソリューションのご提案や、メンタルヘルス対策についてのプログラムもご用意。

運営者情報

本サイトは、株式会社ヒューマン・タッチが運営しております。