今日はゲームについて思うところを書いてみたいと思います。多くの
不登校の生徒さんのお部屋には、テレビゲームに限らず、カードゲー
ム、漫画、アニメ、など様々な娯楽のおもちゃがそろっています。
経済的に裕福な家庭では、「PS3」「Wii」「DS」「PSP」
とそれらに付随するソフト類、さらにはネットワークにつながったパ
ソコンまで、とフル装備のお宅もあります。...
テレビゲームや漫画が好きで、好きで学校に行かない、というよりは
もちろんゲーム類は好きなのでしょうが、学校に行かない時間はやは
り「ひま」なわけで、「ひま」をつぶしている。そのうちにゲーム類
が主導権を握り出す、という構図なのではないかと考えたりします。
ゲームの功罪を考えるときには、いろいろな側面があると思います。
おうかがいしているお家の例でも、学校には全く行けなくてもゲーム
がツールとなって友人が週に何度かはうちに遊びに来る。そこで、学
校の情報や先生からの伝言が伝わり、学校と「つながる」。そういう
事例もあります。
また、ゲームのソフトを購入したいということで、それを「ご褒美」
として家の手伝いをしてもらう。風呂掃除は10ポイント、朝刊をと
ってくることは20ポイント、などとして500ポイント集まったら
買ってあげるね、ということで家の中での役割を持ってもらうことに
成功した事例もあります。
反対に、部屋の中にまでゲームやネットワークのつながったパソコン
を持ち込み、布団の横にゲームを置き、朝方まで熱中してしまい、昼
夜逆転してしまった。生活の目的が、ネットワークを通じてゲームで
他人と対戦すること、レベルを上げること、になってしまう事例もあ
ります。こうなると、勉強や友人との付き合い、という選択肢は物理
的にはもちろん、頭の中からも遠退いてしまうのかもしれません。中
学生や小学生高学年の子どもたちには、このような状況を客観視する
ことは難しくまた、自分にとって「困った」状況と捉えにくいのかも
しれません。
ただ、少しでも現状を困った、困っている、と認識してくれる方には
ゲームとの距離の取り方について、一緒に考えることがあります。
「テレビゲームは、夕食後から夜の11時までとする」とか「テレビ
ゲームだけでなく、ゲームをするのであればその前に勉強をする、家
の手伝いをする」といった約束を自分から出してくれる方もいます。
私からの提案として、勉強する場所と、ゲームする場所を分ける、ゲ
ームのハードの種類を物理的に減らす、ということを行う場合もあり
ます。
ゲームを部屋から一掃した生活を送るようになって、「なんとかなる
もんだ」「ゲーム以外の趣味の時間を取り戻せた」「もうゲームはい
らない」と大きく変化する方もいます。
単純に考えれば、私たちは「心地よい」環境があれば、そこからあえ
て出ようとはしません。そのほうがリスクが低いからです。けれど、
あえて、行動を起こして、環境を変化させることで、自分にとって「
心地よい」以上の何かを得られるとしたらどうでしょう。何が得られ
るかは、残念ながらやってみないと分かりません。
だからこそ、何かをやってみる、実験してみる、経験を通して知る、
ということが大切になってくるのだと思います。
書いていて思いましたが、テレビゲーム自体の中に、このような経験
を与えてくれるものがあれば面白いかもしれませんね。
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