2010/01/21 【こころから「遊ぶ」こと】 | ひきこもり・不登校支援は、臨床心理士によるこころの専門家集団「こころの家庭教師」へ。

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2010/01/21 【こころから「遊ぶ」こと】

「友人になる」言葉に書くのはたやすいですが、ひきこもり・不登校
の方たちと「友人になる」「関係を作る」という作業は、少々根気の
いることだと感じています。...

 私はどのような方とお会いする場合でも、できるだけ丁寧な日本語

もちろん丁寧すぎることない程度で、を使うように心がけています。

特に面接の場面では、自分よりも年上のクライエントさんもいらっし

ゃるので、言葉遣いなどで相手をより構えさせたり、余計な思いを持

たれるのをできる限り避けたいからです。つまりは「関係をつくりた

い」からこそ、丁寧な言葉づかいを心がけています。

 大人のクライエントさんであれば、当初はこれで問題ないのですが

ひきこもり・不登校の方たちに対して、丁寧な言葉ばかりでは、逆に

関係が作りづらいのも感じています。彼らは、彼らなりの言語体系の

なかで対人関係を作ってきていますので、一般的には丁寧と思われる

話し方でも、彼ら的には違和感があるのかもしれません。自分の思春

期を思い出しても、何でも言い合える「友人」とは、馬鹿話したり、

汚い言葉を使っていました。

 初対面の時から、いまどきの話し方で関係を作るようなことは、私

は苦手ですが、面談を繰り返してきた場面では、あえて崩した言葉や

態度を使って2人の距離を縮めようと試みることがあります。自分た

ちの内側に入ってこられるのを嫌がる人もいますが、やはりフランク

な雰囲気の中では、笑顔がでたり、彼らの気持ちがストレートに表現

されやすいと感じます。

 話し方だけでなく、「関係を作る」時には、彼らの得意とするもの

にこちらから入っていくこともあります。「パソコン」「TVゲーム」

「カードゲーム」「スポーツ」「まんが」などなど。事前にご家族か

らこれらを聞いておき、自分も情報を集め勉強し、時には必要なもの

をそろえて、「遊ぶ」準備をします。

 今、このように彼らと「友人になる」「関係を作る」ということを

テーマに書いてきて、私はかれらと心から「遊ぶ」ためにお家に行っ

ているのではないか、と思えてきました。

 こころから「遊ぶ」場合には、言葉遣いやゲームだけでなく、当事

者間だけの思い出や、秘密を作ることもうまく使えると感じています。

当事者だけで、山の中の秘密基地のようなところへ出かけて行ったこ

ともありますし、秋葉原でメイド喫茶に入って楽しんだこともありま

す。表情の少ない子であっても、2人だけの秘密については、ニヤッ、

と反応してくれることもありました。

 訪問する際に、私自身が「今日はなにして遊ぼうかなぁ。楽しみだ

なぁ」と思えるときには、心から遊べているのだと思います。そして

この「遊ぶ」ことと同時に、客観的に彼らの言動を分析し、今の状態

を評価し、今後の必要な対応を考えていく作業も大切であるのは、い

うまでもありません。

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